Macgregor Tommy Armor Silver scot 985
生産年式 1950年頃(不詳)
二段バックスタイルの985モデルの、確実に源流に近いモデル。資料を読み取っていくと、このモデルのリリース当初は、ターニー・スイング・ウェイテッド・アイアンと呼ばれ、当時は番手間で整理されていなかったスイングウェイトを統一したモデルとして、そのクオリティーを前面に押し出している。このモデルの生産についても、1949年から1952年までとされているが、それはこのモデル名でのこと。それ以前の3852モデルや、トミー・アーマーモデルとしてのTA呼称などで、かなりの長期間にわたり熟成されたブレードデザインといえる。しかしながら現代にオリジナルとして現存するものも少なく、ここに紹介するモデルも、分厚くクロームのかけられたリフィニッシュもので、そのシルエットは、かなりの研磨によって変化が認められる。従ってオリジナルを観察することは難しく、シャフトも現代シャフトに変えられている。だが研磨によるものとは思えないバイロン・ネルソンのターニーブレードフォルムとの違いも随所に認められ、ソールのラウンドや、トウの尖りの位置の違いなど、機能の違いにも及ばんとする変化も見て取れる。これは年式ごとに牛歩ではありながら進化を経てきた証とも言えよう。
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