Macgregor Tourney PT1

生産年式 1958年

トミーアーマーのSSモデルと並んで発表されたターニーモデル。この年から数年間はターニーモデルはアベレージ向け、トミーアーマーは上級者向けといった趣がある。その流れを受けて、バックデザインは、SSの折り目正しいひし形から、いくらかスポットを拡大しているように見える。このモデルは、58年のカッパーフェイスで、翌年にはSS同様、セラミックフェイスとなる。バックデザインの見えるままをコメントするなら、いくらかトウ側にウェイトが移動し、広くされているようにみえる。90年代に国産モデルのデザインで台頭したクラブデザイナーたちのコメントでは、バックデザインには機能を語るようなデザインはないとされるのだが、実際に打ってみると見事に別のモデルとなっている。このPTモデルがアベレージ向きかというといささか疑問だが、SSほど気難しさを感じないのも事実だ。バックデザインを除いて、サイズに注目してみると、そのシルエットはSSと同じといえるほど酷似している。言い換えれば、異なる部分はバックデザインだけなわけで、そんな先達の実例にデザイナーたちの経験値は及ばなかったようだ。


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古鉄ミュージアム  - 輸入物編 -

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