Macgregor Tourney Custom Muscle-II Iron
生産年式 1987年
1988年の年鑑カタログには、1967年発表のマッスルバックスタイルが原型のボールをとらえやすい設計とコメントされている。92年版にはややグースネックで、ブレードは長めでボールをとらえやすい設計。中級者向きとあった。67年発表のマッスルバックとは、間違いなくVIPを指すものだが、88年の同じ年鑑にはVIPと名乗るマクレガーのモデルが高級モデルとして掲載されている。さらには90年に入ると、マクレガー自身が当時の一枚の設計図からVIPを復刻しましたという広告があり、世界戦略と現地法人の戦略のギャップが、このモデルの原型を曖昧なものにしている。とは言いつつも、ユーザーサイドでは言わずと知れたことで、VIPのマッスルバックスタイルを想像してこのモデルを観察すると、かなりの違いに戸惑うことになる。ややどころか、大きくグースになったネック、長めのブレードは、これでもかというくらいに長く、確かにボールを捕えやすいかもしれないが、慣れるまでは違和感も抱く。しかしながら時代の求める機能には、間違いなくグースネックと大きなヘッドは必要だったわけで、マッスルバックスタイルを組み合わせたのは、ブランドによる苦肉の策とでも受け取ることができる。中級者向けをコメントされる通り、素直な、見た目のままのモデルで、マクレガーらしくはないマクレガーのモデル。
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