MacGregor VIP Limited Sprit level sole
生産年式 1970年頃
標準的ともいえるマッスルバックのデザインがVIPと思われているが、その多くは後年の復刻版。1967年の当時からほぼ二年ごとに進化し、形を変えている。このリミテッドのバックデザインは3代目のVIPだが、特徴はマクレガーが取り入れたスプリットレベルソールであること。ソールのライとの接地面を少なくして抵抗を軽減し、ダフった時の飛距離の落ち込みをを抑え、かつトレーディング側には、潜るのを防ぐ効果があるとした。しかし打点が高くなり、決して一般受けする機能とはならず、それを改良してホーゼルを極端に短くしたのがこのモデル。いうなればVIPリミテッドの二代目のモデルだが、このコンセプトは他のマクレガーモデルにもみられた。が、普及モデルのシングルフレックスのシャフトなどではインパクトの衝撃に耐えられず、ヘッドとシャフトの接合部で曲がってしまう事も多かった。マクレガーは標準的なソールのモデルも並行させ、このセットには10番にそれが見られるが、同じ番手で比較をすると全く打点が違う。後年には同じ目的のアイデアも散見するが、当時の評価を別にしてその機能を求めた先駆のモデルでもある。
このモデルに関する私見のブログへのリンクです。標準ソールのVIPリミテッドについては別のリンクがあります。 VIPリミテッドを参照ください。
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