Kenneth Smith iron
生産年式 1980年代後半(推定)
ケネススミスというと、ブランドイメージが先行し、最低9項目を指定するオーダーシステムとか、当時としては唯一であったステンレスの鍛造といった生産方法を取ったことなど、様々な伝説がある。
銀座ゴルフという老舗によって輸入販売されたモデルは、個別にオーダー主のネームが刻印され、スペックは自在と表記されるモデル。ブランドとしてのケネススミスは、創業者名であって、1928年に生産を始めたメーカー。時代的にはヒッコリーシャフト時代からクラブ生産にかかわる25を超える特許を取得しており、ゴルフクラブを科学の目で見た初期の人物だとされる。その創設者は1977年に亡くなっており、現代手にすることのできる多くのモデルは、後に小規模で存続を試みた組織の生産によるものだ。日本での販売も、個人オーダーから、一般的なスペックにまとめた在庫販売に変わったようで、ネームの刻印されていないモデルも多く残る。デラックスとか、シグネットと刻印されたモデルもあるようだが、このモデルで現代のボールを打ってみると、想像以上に打点が高く、打感の良い範囲も極端に狭い。モダンでオーソドックスなデザインに見えるが、充分以上にクラシカルなコンセプトを持つモデルだ。
セットとなるウッドやパターの写真なども含めて、このモデルの詳しい私見ブログへのリンクです。
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