MacGregor Tourney Custom the 985
生産年式 1970年代後半(推定)
通常認識できるモデルとして、ターニーカスタムのネームは従来から馴染みのあるものだが、そのルーツをたどると、個別のオーダーに細かく対応していたカスタムラインのモデルであることがわかる。その規模や、輸出への対応は不明だが、少なくとも日本法人によるコントロールでは、初期には独自の企画をカスタムラインで実現し、オーダー規模に見合う全数を引き取って、国内で販売したものと思われる。しかしながらアメリカにおいては、もっと小規模なオーダーにも対応していたと思われ、ディーラーのビジネス規模なのか、プロショップのリテール品なのか、現在に残ったものでも、数多くの詳細不明なモデルが存在する。日本のクラシックブームでも、ショップオーダーによるニクラウス・リミテッドの復刻盤が提供された形跡もある。このザ・985モデルは、カスタムラインがそんな状態だった時代のものと思われ、その仕様は定まる資料が存在しない。バックデザインに似たようなものも数多く存在するが、66年の985スタイルであったり、50年代の945スタイルのものもある。従って、ここでは紹介するモデルに限ったこととして観察してみたのだが、ヘッドは薄く軽量に仕上げられており、バックデザインが985スタイルであっても、ほとんど機能には影響ないと思われるウェイトデザインだ、時代的には軽量モデルに傾倒しだしたころと思われ、985スタイルと言われる、高いスポットに届くように打ち込んでいくスタイルとは逆の、はらう打ち方を求めてくるモデルだ。
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