MacGregor Tourney Master DX Iron

生産年式 1974年頃(推定)

1972年の資料には掲載が認められたが、このモデルは後年の1974年頃のモデルと思われる。従来のような年式よる細かな差異は、このころのモデルにはほとんど認めることもできず、ただし、アメリカと日本での扱いがいくらか違うところが興味深い。マスターと言うシリーズは、アベレージというよりも、エントリーに向けたモデルの色合いが濃く、中には例外もあろうが、このモデルのスペックでは、例えばシャフトは男性用ととしてミディアムが準備されていたのみだ。75年になると同じバックデザインで女性用がレディーDXとして、やはりシングルスペックで登場している。初期のモデルには2番のオプションも認められたが、のちにカタログからは落とされている。グリップもラバーのみとされているのだが、国内で提供されたこのモデルは、豪華なレザーグリップで、しかもセルの色とカラーコーディネイトされたブラウンレザー。拡大するゴルフ人口の中でもカジュアルユーザーの獲得を狙っている。それを裏付けるのは、番手のロフトだ。一般的な番手のロフトよりもかなり寝かされているセッティングで、初心者にもやさしく、楽しいゴルフを提供したモデルだ。


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