Spalding Tommy Aaron signature Iron
生産年式 1970年半ば頃(不明)
トミー・アーロンとは73年に一度だけマスターズに優勝したプロ。その戦績も派手なところがなく、しかし、トーナメントでマーカーとしてスコアを誤記し、プレーヤーはチェックを怠ったままにアテスト、そのプレーヤーは優勝のはずだったのに、プレーオフになって負けたという、PGAでも史上に残る物語の主役。本来なら優勝を逃したプロにスポットが当たりそうだが、トミーアーロンの方がヒストリーに残っているプロだ。そんな史実からも、このモデルは1970年代半ばのものと推定できる、また、プロがイニシャルをロゴのように刻印したのもこの時代。パーマーのパラソルやニクラウスのクマに代表されるイメージロゴが流行るのは80年代だ。スポルディングのモデルらしく、エッジが凹んでいるのだが、アーロンのアドバイスによるものか、それがすぐにせり出しており、アドレスすると、すべての番手でウェッジのような出っ歯に見える。実際にはストレートの位置にあるのだが、特徴的な部分だ。バックデザインも低重心を意識したデザイン。当然のようにアーロンの使用したトーナメントモデルとは考えにくく、その監修によってリリースされたモデルと理解できる。ソールの形状もスポルディングそのものだが、センター打点の伝統とはいくらか異なり、ヒール目に打点を意識するとコントロールしやすいモデルだ。
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